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もしもカレンダー

2016/6/1

アドバンス・ケア・プランニング=将来の意思決定能力の低下に備えて、患者さまやそのご家族とケア全体の目標や具体的な治療・療養について話し合うプロセス(過程)。もしバナ≒もしものための話し合い。

前回のコラムでは、自分(や自分の家族)だけでも書くことのできる「事前指示書」として『私の四つのお願い』をご紹介しました。今回は、もう少し親しみやすく、一風変わった(?)モノを紹介します。

『もしもカレンダー』

このコラムでも再三述べているように、あなたに“もしも”のことが起きて、自分自身で判断したり伝えたりすることができなくなった場合に、あなたの「治療方針」や「延命方針」などの重大な決断は、ご家族や近しい誰か(意思決定の代理人)に委ねられます。

この『もしもカレンダー』は、そういった状況に陥った時に自分はどうしたいかをあらかじめ記しておくことで、「家族を守る」カレンダーです。

カレンダーなので、たいてい皆が目のつく場所に飾られるわけですが、これが常に飾られていることで、“もしもの話”をタブーにせず、家族と話し合うきっかけになるかもしれません。


また、実際に“もしも”を経験した人の声をもとに、家族が(本人に代わって)判断しなければならなくなる可能性が高い項目が厳選されているのもポイントです。つまり、実用性の点においても、実際に役に立つ(あなたに関する重要な決断から、「家族を守る」)ことが期待されます。

この“カレンダー”という製品を使った取り組みは、「年に一度、自分の考えを確かめ見直すサイクルとしても適しており、適材適所のデザインがなされている」として高く評価され、2015年度にはグッドデザイン賞を受賞しています。

また、このカレンダーの企画・全体監修に携わっている金子稚子さん(株式会社ライフ・ターミナル・ネットワーク代表)には、2年前に当院で開催したアドバンス・ケア・プランニング講演会に講師としてお越しいただきました。当時はまだカレンダーが発売される前でしたが、お話いただいた内容がこのカレンダーの随所に散りばめられている、そんな気がしています。

「自分にもしものことがあった時、自分のことで家族に重い決断をさせたくない」そう思う方は、年に一度、このカレンダーを手に取って見直してみるのも良いと思います。

【参考資料・サイト】
(※1)もしもカレンダー公式サイトURL:http://moshimo-calendar.jp/
(※2)ライフ・ターミナル・ネットワークURL:http://www.ltn288.net/
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亀田総合病院 Advance Care Planning in AWA プロジェクト代表 蔵本浩一

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