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大腸CT

1.大腸CT(CTC・・・ CT colonography )とは

大腸CT、CTC

X腺CT装置とその周辺機器を使用し、コンピュータ処理により3次元の大腸像や仮想内視鏡像を作り出すことにより、診断への応用が期待されている最新の検査です。日本ではまだこの検査を行っている施設はごく僅かで大変珍しい検査です。
大腸内視鏡と比べて5mm以下のポリープ様病変や、平坦な形をした病変の描出は精度が落ちますが、苦痛度が少なく、検査時間も短く、自動炭酸ガス注入器を使用する事で、より安全性も高いと言われています。
検査前処置として、前日もしくは当日に下剤を飲み腸の中をきれいにしてから検査をします。
当院では2008年度より大腸CT検査を導入し、人間ドックのスクリーニング検査や大腸癌術前検査等 年間で150例施行しています。

2.検査方法

撮影前

  • 前日もしくは当日に下剤を飲み大腸の中をきれいにします。 (前日に低残渣食を食べ下剤を飲む方法と、当日に下剤のみを飲む方法があります。)
  • 専用の検査着に着替えます。

撮影

  • CTの寝台に横になり、肛門から直径約1cmのカテーテルを入れ炭酸ガスを注入していきます。
  • 大腸全体にガスが行き渡ったら撮影開始します。
  • より正確な診断をするために、仰向けと腹ばいの2方向撮影をします。
  • 大腸術前検査の場合は造影剤を使うことがあります。
  • 検査時間は約15分で終了となります。

撮影後

  • 大腸の炭酸ガスは空気の約130倍体内への吸収が早いといわれており、10分程度でお腹は楽になります。
  • お腹の痛みが出た場合、お近くの病院を受診してください。

3.大腸CTの実際

大腸CT画像をいくつか紹介します。

3-a.大腸の狭窄例

正面 エアー像
斜位 エアー像

矢印の部分で狭窄が強く、内視鏡ではそれ以上進まない症例でしたが、大腸CTで検査を行うことにより、奥(口側)も観察することが可能になりました。

骨を重ねると体との位置関係がはっきりします。

3-b.内視鏡で見つかった病変の画像

  • 内視鏡画像。大腸CT画像。
  • 内視鏡画像。左の内視鏡画像の病変を上方から見た大腸CT画像です。
  • 展開図

上図の様に 大腸全体を一枚の展開図にして、病変を探すことも出来ます。

3-c.盲腸癌(術前大腸CT)

エアー像
エアー像+動脈
エアー像+静脈+門脈。濃い緑色のかたまりが腫瘍(赤矢印)

血管や臓器との位置関係を把握することにより手術に役立てます。(造影剤を使用しています。)

4.長所、短所

4-a 長所

  • 内視鏡に比べ苦痛が少ない。
  • 内視鏡ができない方でも検査ができる。
  • 鎮痛剤が不要。
  • お腹全体を撮影するため、大腸の全体像や病変の形状、他の臓器との位置関係が把握できます。
  • お腹全体を撮影するため、大腸以外の臓器の疾患も把握することができる場合もあります。

4-b 短所

  • 組織検査ができない。
  • 病変の硬さや色はわからない。
  • 残渣が残っていると病変との区別がつきにくい。
  • 平坦な病変や小さな病変(5mm以下)はわかりにくい。
  • CT装置を使用するためエックス線被ばくがあります(通常のCT検査と同じです)。

5.大腸CTを受ける方へのお願い

  • ある特定のペースメーカーを装着されている場合、それが撮影範囲にあると誤動作することが報告されています。 装着されている場合は検査前に医師または担当技師にお伝えください。
  • 撮影範囲に金属がある場合、その周囲の画質が低下します。 そのため更衣をお願いしています(プラスチックのボタンなどは問題ありません)。
  • 現在妊娠されている方、授乳中の方は検査前に医師または担当技師にご相談ください。

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