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ME室

循環器業務

循環器業務担当のスタッフは現在4人で、循環器という大きな分野を分けると、心臓血管外科と循環器内科の2つに分けることが出来ます。私達は、循環器分野のスペシャリストとして日夜業務に携わっています。

心臓血管外科分野

人工心肺操作

人工心肺とは、心臓手術を行う場合に用いる装置で、人体の肺と心臓の働きを代行する装置で、心臓手術の際に欠かすことのできない生命維持管理装置です。写真にあるように、心臓手術を行う際には臨床工学技士2名が携わり細心の注意と安全の確保を行っています。

自己血回収装置の操作

心臓手術、大動脈血管手術、その他の緊急手術の場合に、輸血を削減するために術中に出血した血液を回収し洗浄した後、患者自身の血液を再利用する装置(自己血回収装置)の操作を行います。

補助循環装置操作

患者さまの状態によっては、自分の心臓自身では血行動態を維持できないため、心臓を補助する装置が必要な場合があります。この様な場合には、補助循環装置(IABP・PCPS)を用いて患者の循環動態の補助を行います。時には、この装置を1週間管理しなければならない場合もあります。

循環器内科分野

心臓カテーテル検査及び治療

現在循環器内科において、心臓カテーテル検査(冠動脈疾患、弁疾患、先天心疾患など)の確定診断などを行うときの解析及び監視業務、カテーテルインターベーションなどに行う際に用いられる周辺機器(ロータブレーター、 血管内エコーなど)の操作を行っています。当院では、年間約1000例の検査及び治療が行われています。

心臓電気生理学的検査及びアブレーション

循環器の新しい分野として、心臓電気生理学的検査がありますが、心臓の動きを司る心臓電気伝導路が何かの原因にて途中で伝導障害が起こり徐脈になったり、旋回し頻脈になる場合があります。そのため正常な動きに戻すための検査及び治療を行います。治療としては、心臓カテーテルアブレーションを行うために使用する検査治療機器の操作、ペースメーカー植え込み手術などに用いられる機器の操作などを行っています。

ペースメーカー管理

当院には、植え込み型ペースメーカー外来と植え込み型除細動器(ICD)外来があります。ペースメーカー外来は毎週火曜日午後に、ICD外来は1、4、7、10月(都合により点検月が変更になる場合があります)に行われています。各個々のデータ管理を行うとともに、当院で扱っている機種に対しては、緊急対応も行っています。外来、救急、病棟、手術室など各セクションでの対応が求められるようになってきています。

その他の業務

循環器で扱われる医療機器の安全管理を行うとともに、心臓手術で用いられる高額医療物品の管理を行っており、緊急対応も365日行っています。

保守点検管理業務

保守点検管理部門では、現在9名の技士と事務員とで構成されています。業務内容は、人工透析業務、循環器業務以外のME機器を中央管理しており、全ての機器の保守点検を実施し、病院内で安全かつ効率よく運用できるように管理しています。

呼吸療法に関する業務

人工呼吸器は、成人・小児・新生児用があり、呼吸器モデル毎に患者さま使用前点検を行い、精度が十分確保できているかを点検しています。精度が十分でないときには、調整・修理を行った機器を患者さまに提供しています。患者さまに、使用されている間も患者さま使用中点検を行い、安全かつ正確に使用されているかを点検しています。また、使用されている呼吸器の清潔を保つために、定期的な回路交換を行っており、機器の使用後には、消毒・清掃を行っています。

手術室に関する業務

手術の進歩に伴い、手術手技も増え、手術室で多くの手術機器・機材が使用されるようになりました。それらを安全に取り扱う為に、専門的知識を持ったMEが、機器使用時の立ち会い及び点検を行なっています。また、近年急速に普及してきた内視鏡下手術(開腹開胸せずに低侵襲で美容的にも満足できる)にも、手術室スタッフの一員として積極的に業務に携わっています。

高気圧酸素治療

当院の高気圧酸素治療装置は患者さまが座って入れる装置で、そこに空気を送り込み、私たちが普段生活している大気圧の倍ほどの高気圧環境を作ります。高気圧酸素治療とは、このような高気圧下で酸素を吸入し、体内に大量の酸素を取り込むことを目的とした治療です。主に、脳梗塞等で脳の酸素が不足し、障害が出ていると考えられる患者さまを対象に治療を行っています。

その他

病院内で使用している心電図モニター、輸液ポンプ等のME機器を中央管理し、各病棟が必要時に迅速に提供できるように、保守点検管理を行っています。また、それらの機器の具合が悪いという時の対処法を、使用者側にアドバイスしています。

人工透析部門

血液透析とは血液浄化法の一つであり、腎不全になり腎臓がほとんど働かなくなった時に行われる治療療法ですが、腎臓の働きの全てを代行することは、出来ません。

血液透析では糸球体に似た働きはしているのですが、体に必要なもの、不要なものを選択して再吸収したり、捨てたりする尿細管の働きはしていません。また血液透析と腎臓の働いている時間を比べてみると、腎臓が1日24時間とフルに働いているのに比べ、血液透析では1週間に12時間程度と短くなっています。
この様に、血液透析は腎臓に比べて、質的にも時間的にも不完全なものであり、それだけに食事や運動など日常生活の過ごし方に注意が必要となります。

この様に、血液透析は腎臓に比べて、質的にも時間的にも不完全なものであり、それだけに食事や運動など日常生活の過ごし方に注意が必要となります。

血液透析の働き

  • 過剰水分の除去
  • 尿毒素物質の除去
  • 電解質の調節
  • 酸塩基平衡の是正

などが、挙げられます。

血液透析の原理

拡散(diffusion)

拡散とは、溶質内で溶質物質が濃度の高い方から低い方へ移動することをいいます。

限外濾過(ultrafiltration)

血液側を陽圧または透析液側を陰圧にして、透析膜に圧力差を与えると、限外濾過が生じ、除水ができます。

浸透(osmosis)

浸透とは、溶液内の溶媒である水が溶質濃度の低い方から高い方に移動することをいいます。

腎センター透析室は、腎臓内科医師5名、泌尿器科医師7名、臨床工学技士11名、看護師23名、クラーク2名、看護補助者2名で構成されています。透析患者数260名、CAPD数45名、ベッド数72床(内5台がHDF用)、出向用に単身用3台、腎センター病棟においては、6床まで同時に行う事が可能になっています。また、その他血漿交換、血漿吸着、血液吸着などの血液浄化法も行っています。

透析担当MEは透析業務にあたり、機器が安全かつ正確に動作するように保守点検を行い、透析施行中は機器の状態に異常はないか点検しています。