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風土は一日にしてならず (学校法人鉄蕉館理事長 亀田省吾) 2015/03/01

学校法人鉄焦館理事長
亀田省吾

最近、東京都内の特別養護老人ホームの半数以上が介護者を確保できず、入居者を制限せざるを得ない状況であることや、全国で介護者が30万人以上不足すること等が報道される一方、来年度からの介護報酬が実質4%以上減額されることが決まりました。人も富も大都会圏への一局集中が進む中、首都圏の人口密集地帯は猛烈なスピードで高齢化が進んでいます。このような状況に対し、今回の政策は都会に住む高齢者の介護問題など、社会の大混乱を誘発する可能性があり、しかもこれらの問題は、東京をはじめとした都市の中だけで解決することは難しくなると予想されます。

一方、当安房地域は、首都圏から1時間強の距離にあり、豊かな自然環境にも恵まれているにも拘わらず、近年は毎年1,700人以上の人口減少が続いており、この人口減少を食い止めることが当地域の最大の課題です。

亀田クループは現在これらの課題に対し、様々な取り組みを開始しています。人口密集地帯から人口が流入を図ること、当地域の若者を地域に留まらせることが必要なことは申すまでもありません。前者に必要なことは、都会の人々が当地域に住みたいと思わせることであり、後者は、地域の中でもやり甲斐のある仕事も、質の高い教育も受けられ、家族がそろって安心して暮らせる環境づくりです。

特に多くの高齢者にとって都会は必ずしも住みやすいとは言えませんし、今後、介護を必要とする高齢者は住めなくなるといっても過言ではありません。しかし、現在このような方々を受け入れるための資源を持っている地域も多くありません。亀田グループは大学と二つの専門学校を合わせて、1年間に200名の看護師養成を行っています。また、昨年からは、地元の千葉県立長狭高校に医療・福祉コースが設置され、私どもも積極的に関わらせていただいております。また、毎年夏休みには、地域の小学生を対象とした医療体験学習や様々な宿泊研修なども行ってきました。

東京オリンピックの誘致におけるスピーチで有名になった日本の「おもてなし」の風土は、世界に誇れる文化であり、長い年月をかけて育まれてきたものです。

同様に、高齢者や障害者に優しい風土を育むことこそ当地域の差別化、ひいては持続可能な町づくりに繋がると思います。そのために最も大切なことは、幼少期からの環境や教育です。時間と手間のかかることですが、地域全体でこの風土作りに取り組んでゆければ、必ずや当地域に未来は開けると考えます。

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