ページの先頭です

お知らせ

残された時間はわずか (亀田クリニック院長 亀田省吾) 2014/03/01

亀田クリニック院長
亀田省吾

戦後、日本は製造業を中心に輸出大国として急成長を遂げ、GDPが世界第2位の経済大国にまで発展しました。しかし20世紀後半から、アジア諸国を中心としたいわゆる発展途上国の台頭が進み、GDPは中国に抜かれ、3年前から貿易収支も赤字となっています。本年度は10兆円を超える貿易赤字が予想されているばかりか、昨年の後半からは経常赤字に陥っています。

ご存知のように日本は資源に乏しい国です。そのため知的財産や技術力を活かした産業で外貨を獲得しなければ、自由貿易国として存続できません。しかも、出生率の低迷により人口減少時代に入り、少子高齢化が急激に進んでいます。この傾向が劇的に改善するとは考えにくいため、今こそ将来をしっかりと見据え、日本国としての価値観の見直しや構造改革が必須であり、そのための政策づくりが国民の幸せにとって喫緊の課題となっています。

これらのテーマは、税制、社会保障制度、雇用制度などの人口動態と密接に関係する課題はもとより、農業、漁業といった一次産業、エネルギーや上下水道などの社会基盤、行政単位の見直しや町づくりの方向性、外交政策など国の継続や国民の生活と直結する多くの課題が含まれてくると思われます。中には移民政策や国民の死生観に関する問題など、これまでタブー視されてきた領域の課題も多くあります。

こうした状況の中、私どもは、昨年から「安房10万人計画」という大風呂敷を広げて、亀田グループが有する医療、介護資源の活用を軸に、過疎化や貧困化が進む南房総地域の活性化を図り、人々が生き甲斐を持って幸せに暮らせる地域づくりに向けた様々な取り組みを開始しました。

今手を打たなければ、そう遠くない将来、南房総の多くの地域が限界自治体となります。当地域の存続のためには、その現実を直視し、行政、企業、地域住民が一体となって、地域にとってプラスになることは何でもやるというくらいの気概が必要だと思います。

日本が貧乏になればどんなきれい事を言っても、国民の生活も貧しくならざるを得ません。私どもは、新たな日本の成長戦略の一翼も担って行きたいと考え、幾つかのプロジェクトをスタートしました。それぞれのプロジェクトが花開くにはしばらく時間がかかります。今始めなければ間に合いません。

国民が幸せを実感できる国づくりの方向性を決めるために残された時間はわずかです。今こそ、国民一人一人が人ごとではなく、真剣に日本の将来のあるべき姿や方向性を考え、議論することが重要だと思います。

  1. HOME
  2. お知らせ
  3. トップメッセージ
  4. 残された時間はわずか (亀田クリニック院長 亀田省吾)