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真のグローバル社会を迎えて (亀田クリニック院長 亀田省吾) 2020/03/02

亀田クリニック院長
亀田 省吾

日本は、出生数の減少と長寿化に伴い、少子高齢社会が急速に進展しています。2019年7月1日現在の日本人の人口は1憶2,388万1千人で前年同月に比べ46万8千人(0.38%)減少しています。人口減少も問題ですが、更なる問題はその中身です。15歳未満人口は1,528万5千人で前年同月から20万人(1.29%)減少、15~64歳人口は7,517万9千人で39万3千人(0.52%)減少しているのに対し、65歳以上の人口は3,580万1千人で前年同月に比べ32万9千人(0.93%)増加しています。外国人を入れた総人口は1憶2,626万5千人で前年同月比は28万人(0.22%)の減少であり、外国人の増加により、多少人口減少が緩和されていることがわかります。戦後の第一次ベビーブームの年間出生数が約270万人であったものが、2016年に100万人を割り、そのわずか3年後の2019年には86万4千人と急激な減少が続いています。一方、高齢者人口は2050年頃まで増加し続けると予想されています。

人口減少は、経済の衰退に繋がり、貧困化が進んでいく可能性があります。また、少子高齢化の進展により、若者が高齢者を支えるという日本の社会保障制度の原則が破綻しかねません。特に今後30年ほど続くことが予想されている後期高齢者人口の増加に対する医療、介護サービスは、財政的にも、人的資源からも、現状を維持していくことが非常に難しくなっていくことでしょう。

一方、発展途上国と言われてきた東アジア諸国やアフリカ諸国の変化はすさまじく、人口も急激に増加しています。そして、日本にあこがれている若者たちの中には、基礎能力が高く、優秀な若者たちが大勢います。日本は島国であり、鎖国の歴史など、閉鎖的な文化を歩んで来ました。しかし、今私たちが取り組まなければならないことは、海外から優秀な若者たちに日本社会の担い手として来日していただくことです。

ヨーロッパをはじめ、世界の先進国で移民問題は「もろ刃の剣」として様々な議論が行われています。しかし、世界一の大国であるアメリカは、トランプ大統領がナショナリズムを唱えていますが、典型的な移民の国です。日本も、歴史を遡ると朝鮮半島や中国、台湾、琉球、極東等から人や文化が混じり合い、現在のような国になったことがわかります。20世紀以降、目覚ましい進歩を遂げた交通システムや情報化により、世界は狭くなり、グローバル化が急激に進んでいます。水が高い所から低い所へ流れるように、もはやこの流れに逆らうことはできません。日本は危機的な少子高齢化、人口減少をきっかけに、今こそ世界の手本になるようなグローバル化を進めて行くべきです。

亀田グループの学校法人鉄蕉館 亀田医療技術専門学校は、4月に外国人を主体とした介護福祉学科を開設します。また、亀田メディカルセンターや社会福祉法人太陽会の様々な施設でも、外国人職員の雇用を進めて行く方針です。言葉や文化の違いなど、乗り越えていかなければならない壁は多々あると思いますが、日本が世界に誇るおもてなしの心を大切に、日本文化と異文化を上手に取り合わせ、世界に誇れる新たな社会が作られることを願っています。

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