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究極のCCRCとは (亀田総合病院長 亀田信介) 2016/11/01

亀田総合病院長
亀田信介

安倍政権が掲げる「地方創生」の主要施策のひとつとして、日本版CCRC(Continuing Care Retirement Community)構想が打ち上げられ、多くの地域が注目しています。鴨川市も「鴨川版CCRC推進会議(橋本裕二委員長)」が立ち上がり、様々な分野のメンバーでの検討が開始されました。亀田グループでは以前より大手開発会社と日本版CCRCのモデルを策定しており、現在具体的な準備を行っています。

そもそもCCRCとは、大都市で活躍してきた健康な中高年者が地方に移住し、地域での活動や趣味、生涯学習などアクティブで生き甲斐の持てる生活を送りつつ、必要に応じ医療や介護を生涯継続的に受けられるといった、超長寿社会における新たなコミュニティモデルを指します。

都会人にとっての田舎暮らしとは、自然に恵まれ、身体を動かす健康的な生活をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし実際はどうでしょう。都会では移動に自家用車を使うことはまれで、公共交通機関を使う事がほとんどです。私も出張で東京に宿泊することは度々ありますが、移動手段はほとんど電車であり「Suica」は必需品です。そして寝る前に万歩計をチェックすると、1万歩を超えていることがほとんどです。一方、鴨川での生活は車での移動が多く、意識しなければほとんど歩かない日もあります。実際の田舎暮らしは、車に頼り切った社会で、運転が出来なければ生活すらできないような状況です。

たしかに私の子供時代は、幼児の足でも裏山に安全に登ることが出来ました。山頂からの景色は素晴らしく、おやつを食べながら眺めたことを覚えています。しかし現在は、林業が廃れ、山は荒れ放題で、害獣や害虫も多く、山に入ることすら出来ません。

鴨川には医療、介護、大学、釣りや園芸、様々なスポーツと言ったCCRCにとって魅力的な資源が多く備わっています。しかし、これらに甘んじることなく、この地域の魅力や価値を更に向上させるための取り組みを考えるべきです。

健康的に歩いて買い物に行ける安全な歩道、山や海に気軽にハイキングに出かけ、自然を満喫できる林道や遊歩道の整備。歩いて様々な要件が完結できる市街地のコンパクト化等。田舎暮らしの私たちにとって当たり前になってしまった、車で隣のコンビニに買い物に行くという生活が、CCRCにとっても、私たち自身にとっても、そして益々進む長寿社会にとってもどうなのかを見直すチャンスではないでしょうか。

私たち自身が生涯安心して、健康的に、生き甲斐を持って楽しく暮らせる街こそが、究極のCCRCと言えるのではないでしょうか。

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