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オルカ鴨川FCの躍進に期待 (学校法人鉄蕉館理事長 亀田省吾) 2015/09/01

学校法人鉄蕉館理事長
亀田省吾

過疎化が進む南房総に、元気と希望を発信してくれている女子サッカーチーム「オルカ鴨川FC」が創部されて、2年目を迎えました。昨年千葉県2部リーグで無敗ながら得失点差で2位となり、本年1部リーグに昇格し、前半を終え無敗の1位。また、千葉県選手権を兼ねた皇后杯千葉県予選も見事優勝し、関東予選出場を決めました。

「オルカ鴨川FC」が発足した経緯は、東日本大震災にさかのぼります。

Jリーグが創設されサッカー人気が高まる中、女子サッカーもなでしこリーグが創設され、なでしこジャパンが国際大会で大活躍をしていた2011年3月11日に東日本大震災が起きました。福島第一原発の事故が起こり、日本中が大混乱に陥ったことは記憶に新しいところです。福島に建設されていたサッカー練習場の聖地ともいわれたナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」も大きな被害を受け、さらにグラウンドは復旧のための資材置き場となり、閉鎖されました。日本中に不安が渦巻く中、同年7月の女子サッカー世界選手権でなでしこジャパンが優勝し、日本中に元気と勇気を与えてくれました。戦後の日本を元気づけた水泳の古橋廣之進選手や前畑秀子選手も同様だったのではないかと想像します。

私共亀田グループも総力を挙げ、鴨川市や多くの市民と協力し、被災地からの患者さまや、老健施設、障害者施設などをまるごと当地に受け入れました。当時は電気の供給問題や、放射能の風評被害などもあり、南房総の観光客は激減し、多くの宿泊施設も開店休業状態が続いており、当地域を何とか元気にする方法はないかと考えていました。しばらくして福島からの被災者も地元にお帰りになり、ようやく社会も落ち着いてきた頃、閉鎖してしまった福島のJヴィレッジ設立の立役者であり、日本女子サッカー協会の重鎮である小野俊介氏が当院のスポーツ医学科部長の大内洋医師の紹介で来鴨されました。小野氏によると日本の女子サッカーは盛んになり、良い選手も大勢育ってきているのだが、選手の生活環境は決して良くはなく、サッカー選手を引退した後の就職もままならない状況とのことでした。

それなら、医療者の資格を取りながらサッカーも行い、引退後も安定した雇用に繋げられるような仕組みが作れないものかと考えた大内医師から、亀田医療技術専門学校や、亀田医療大学の活用の相談を受けました。そして看護を学びながらサッカーもできる環境を作ろうとスタートしました。現実には厳しいところもありますが、現在、亀田医療大学の2年生2名がレギュラー選手として頑張っています。小野氏が太鼓判を押した北本綾子監督を中心に選手層も厚くなり、チームワークも素晴らしく、今年度は公式戦無敗で突き進んでいます。選手達は皆、仕事の現場でも持ち前の明るさと行動力で高い評価を得ており、学生達にとっても、こうしたクラブ活動の中で培った経験は、将来社会人として何よりも大切な財産となるに違いありません。

これから、なでしこリーグ参入を目指す道のりは非常に厳しいと思いますが、2020年の東京オリンピックに2名以上の代表選手を送り出すという目標に向かい、地域が一致団結し益々盛り上げていっていただきたいと念じます。

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