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お知らせ

なぜグローバル化が必要か (理事長 亀田隆明) 2015/07/01

理事長
亀田 隆明

昨年の消費税増税は、予想どおり医療経営を大きく圧迫し、私どもを含め多くの病院にとって大変厳しい決算となりました。診療報酬も病院では事実上のマイナス改定となったのにもかかわらず、政府は財政健全化のために社会保障費、つまり診療報酬のさらなる引き下げを検討していると報道されています。この傾向は、現政権が続く限り変わることはないでしょう。

一方、わが国は世界一の長寿化と四半世紀にわたる1.5 以下の低出生率により、急速な超高齢化社会を迎えています。そのため医療需要の増加もしばらく続くため、その間医師や看護師不足も増悪するでしょう。しかし近い将来、また次の大きな変化がやってきます。長寿化の限界と、もはや手遅れとなった少子化から、史上例を見ない急速な人口減少が起きるでしょう。

亀田病院の歴史は、リスクを負いながら変化を先取りする挑戦の歴史だったと言えます。戦後の焼け野原から立て直した病院は、結核療養所からの再出発でした。しかし結核は抗生剤の普及と栄養状態の改善によりわずか十数年で姿を消し、200床の病室はあっという間にガラガラになりました。しかし、急激な変化が起こる前に、父は新しい時代に向けて総合病院の建設を決断し、転換をはかったのです。

今私達の生きている時代は、急速な変化が起こる前夜といえます。財政の限界、超高齢化、それに続く急速な人口減少、この時代を地域とともに生き抜くために、私は地域におけるIHN(Integrated Healthcare Network: 統合ヘルスケアネットワーク)の推進とグローバル化の同時追求が必須と考えています。

ご存知のように亀田グループは、地域で4,000人を超える雇用と鴨川市の一般会計予算の約3倍の年間予算で運営されています。地域を存続させるためにも私達に縮小均衡という選択肢はありません。一方、人口は急減しますからさらに人口の多い地域から患者さまに来院していただかなくては維持が出来ません。しかし周辺に目を向ければほとんどの地域で医師、看護師の不足が起こっています。私達は、患者さまの利便性と医療の質、合理性を追求するため多くの医療機関とより密接に連携し、医療の分散と集中を進めてゆきます。

一方、次世代のことを考えると、国内市場だけに目を向けていたのでは衰退を意味します。人口が半数以下になる日本人だけを対象にしていたのでは地域の存続も不可能でしょう。そこで、私達の代にどれだけの成果が上げられるかわかりませんが、医療もグローバルな視野に立つことが亀田と地域がともに生き残るための大きな条件だと考えています。そのためアジア圏の中でもとりわけ急速に需要が増している中国からの患者さまの受け入れ体制など、急ぎ対応してゆくつもりです。

亀田と地域の存続と更なる繁栄のため、地域とグローバルを常に意識し、次世代に続くしっかりとした基盤を築いてゆきたいと考えています。

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