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お知らせ

熱中症の予防について 2020/06/01

  • 患者さま向け

5月に入ってから、全国各地で最高気温が25度以上の「夏日」や30度以上の「真夏日」が観測されています。これからの季節、気をつけたいのが「熱中症」です。とりわけ今年は、マスクの着用や外出自粛による運動不足で熱中症のリスクが例年以上に高まっています。熱中症に注意をしながら、暑い時期を上手に乗り越えましょう。

熱中症とは?

ヒトは食事をしたり、運動をしたときに体温が上昇します。体温が上昇すると汗を出すことで体温を下げようとします。風が吹く涼しい場所やプールなどに入ると体温は効率よく下がります。通常はこの体温調整を脳の一部(視床下部)で行っています。つまり、脳の一部(視床下部)が正常であれば、いくら体温が上昇しても発汗したり、涼しいところに移動したりして体温を一定に保ちます。

熱中症とは、体温が上昇しすぎてこの体温調節機能が壊れ、どんどん体温が上昇してしまう病気です。体温が上昇し、41度くらいになると脳の障害が出て意識を失います。治療が遅れると死に至ることもある病気です。

熱中症の症状

熱中症の症状としては、以下のようなものがあります。

  • めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い
  • 頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違う

重症になると…

  • 返事がおかしい、意識消失、けいれん、体が熱い

熱中症が疑われる人を見かけたら、エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させてください。また、衣服をゆるめ、体を冷やしましょう(特に首の周り、脇の下、足の付け根など)。そして、水分・塩分、スポーツドリンクなどで水分・塩分補給をしましょう。

※自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

熱中症対策

①高温多湿の環境に注意を

熱中症は屋外だけでなく、室内でも発症します。とくに高温多湿の場所でよく起こります。気温が高い場所や湿度が高い場所は汗が出にくく、体温を下げにくいためです。気温や室温の高い日には、無理な節電はせず、適度にエアコンや扇風機を活用しましょう。また、マスクをして買い物など外出する際にも注意が必要です。吸い込む空気が暖かくなり、体から熱が逃げにくくなるほか、マスクをして呼吸することで多くのエネルギーを使い、体温が高くなりやすいからです。外出している際にだるさや暑さを感じたら、日陰など涼しいところで休憩をし、水分をしっかりとって体を冷ませましょう。

②上手に冷房機具の活用を

熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は体温調節機能が低下しており、「暑い」と感じにくいため、若者と比べ脱水症状になりやすく、「暑い」と感じたときは脱水症状で動けなくなっており、さらに意識を低下し、その場に倒れてしまいます。室内の温度管理をし、熱中症を予防しましょう。しかし、高齢の方はクーラーを好みません。そこで、クーラーの温度は少し高めとし、扇風機で風を循環させる方法をおすすめします。また、エアコンの使用時にも、感染対策として、時々窓を開けるなどして換気をするようにしましょう。

③こまめな水分・塩分補給を

脱水症と聞くと水分補給と考えますが、夏は塩分を大量に失います。水分の補給だけでなく、塩分の補給も積極的に行いましょう。具体的には、水分に塩を一つまみ入れる、お茶と一緒に漬物を食べるなどしましょう。

また、マスクを着用していると、体内に熱がこもりやすく、マスク内の湿度が上がって喉の渇きを感じづらくなります。例年以上の水分補給を心がけましょう。

④適度な運動で暑さに順応した汗をかきやすい体づくりを

外出自粛で運動不足になると、汗をかいて体温を下げる体の準備が十分にできないほか、水分を貯める機能のある筋肉が減り脱水状態になりやすく注意が必要です。そのため、人混みを避けた散歩や室内での軽い運動などで、体力の維持に努め、暑くなる前に上手に汗をかく体づくりをしましょう。

ただし、運動で大量に汗が出ることで、高度の脱水症になってしまうため、無理のない範囲で行うようにしてください。また、こまめに涼しい場所で休憩を入れたり、水分補給を忘れないようにしましょう。具合が悪くなったときは熱中症になっています。必要があれば病院を受診してください。

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