クリティカルパスやケアマップは最近日本でも注目され、いくつかの医療機関でも取り込まれています。これらはそれぞれの疾患毎に標準的な診療プロセスを示すもので、一般
に縦軸に検査・投薬・処置・食事などの医療行為、横軸に時間軸を持つ二次元の紙ベースの診療計画表を指します。紙のケアマップは大まかな診療ガイドラインになりますが、きめ細かく個々の症例に適合出来ません。
これに対してナビゲーションケアマップは、コンピュータ上で動く統合型ケアマップであり、電子カルテの操作性を向上させ、紙のクリティカルパスではできない診療プロセスの表現を可能にしました。個々の症例に合わせて診療計画を作り、オーダーや処置などの医療行為を重ねるほど成熟した標準形が出来上がるシステムです。
具体的には、疾患・症例毎に標準的な診療プロセスを電子的に作成する機能は「ケアマップエディター」として開発し、紙のケアマップではできないことを可能にしました。例えば、合併症等に対しマップとマップを組み合わせたり、インターネットなどでマップを共有したり、ライブラリー化することも可能です。さらに医療行為のマスター整備や項目間の関連ロジックの組み込みなどにより、個別の症例へのきめ細かい対応をサポートします。いわば紙のケアマップを既製服とすると、電子ケアマップはオーダーメードのようなもので、標準化と同時に個別化が図られる点が大きな特徴です。
また、これまでのシステムと違い、Windows環境としたことで、開発などのツールがより使いやすくなり、図を描く、音声を入れるといったことも容易になりました。また画像の伝送と表示スピードが格段に向上し、CT、MR、CRなど100枚分の画像を約20秒で表示でき、日常の診療現場で十分に使えるスピードを実現しました。
さらに幅広く地域医療に貢献するため、亀田メディカルセンターではヘルスケアネットワークを推進しています。これは各地の診療所と医療提携の絆を結ぶ事業で、電子カルテなどの最新システムを利用して、開放型病床利用受付、紹介患者さまの診療情報提供、検査紹介システムの運用などのさまざまな展開をしています。
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